ベチバーは亜熱帯地方に生育するイネ科の多年生で、細長く2mほどに成長し、葉には香りはなく、精油は根から採取されます。
ベチバーの根は、地中深くにまで張っているため、採取は容易ではなく、何トンもの土を掘り起こし、数Kgの根がやっととれます。そのため、ベチバーの語源は、「掘り起こした根」という意味からきています。
濃い赤茶の粘り気のあるオイルは、甘く森林のような土臭さがあり、強く、ベースノートに分類されるため、柑橘系や、スパイシー系とのブレンドをオススメします。
高級なオリエンタル調の香水にも欠かせないオイルで、揮発性の高いオイルを抑えて香りを持続させるものとして、重宝されています。
大地のような深みを感じる独特の香りで、「ムスリーヌ・デ・ザンド」という香水にはサンダルウッド、ベンゾイン、タイム、ローズなどとともにベチバーも使われていました。
「静寂の精油」と言われ、優れた鎮静作用を持ちます。
緊張やストレス、精神が不安定になっている時に用いると気持ちのバランスを整えてくれます。
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Vetiveria zizanoides
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根
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水蒸気蒸留法
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ハイチ
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ベンゾイン、イランイラン、グレープフルーツ、サンダルウッド、ジャスミン、ゼラニウム、フランキンセンス、ラベンダー、モロッコローズ、ブルガリアローズ、ローズウッド等 |